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Ryunosuke OSaki

UABのアメフトチーム、最新鋭トラッキングシステム『KINEXON』のGPSセンサーを活用

NCAA 1部校アラバマ大学バーミンガム校(UAB)のアメリカンフットボールチーム・ブレイザーズは、2021-22年のシーズンにおいて、KINEXON社のGPSセンサーを着用。ハイレベルなアスリートを育成するために、UABは最先端のスポーツ科学技術を取り入れている。


UABフットボールチームのディレクターであるライル・ヘンリー氏を中心とするブレイザーズのスタッフ陣は、KINEXON社のGPSセンサーを選手に装着し、身体負荷をリアルタイムでモニタリングしている。練習のたびに作成するフラグチャートを用いて、スタッフミーティングで考慮され、特定の選手の身体的負荷を判断/想定し、練習の強度を決定している。


ヘンリー氏は、「私が考えるキネクソンの最大の特徴は、すべてがリアルタイムでモニタリングできるということです。私たちはこれまでも、練習後の体重や栄養状態など、さまざまな指標やデータを取得してきましたが、より具体的なデータをリアルタイムで取得できるようになったことで、情報に基づいた判断ができるようになりました」と感想を語っている。

また彼らは、オフシーズンにも加減速の回数や強度、最大スピードなどのさまざまな指標を測定・追跡しており、GPSトラッキングのデータと照合している。このようにして得られた情報をもとに、トレーニングやコーチングスタッフは、シーズンイン後の選手に十分な高速域で走る許可を出している。

「これまでの考え方を変え、もっと効率的な方法があるかもしれません。選手の安全を確保しつつ、効率的に行うことが最も重要なことです。」とヘンリー氏は言う。


UABでタイトエンドを担っているゲリット・プリンスは、全試合に出場し、36回のレシーブで699ヤード、10回のタッチダウンを記録し、1回のキャッチで平均19.4ヤードを記録して全米を代表する選手である。しかし、パフォーマンスが高い反面、これまではハムストリングスや鼠径部に問題を抱えることが多かったそうである。しかし、KINEXONのGPSセンサーを使用した今シーズンにおいては、総走行距離などの量は減らしながらも、高速域でのランニングといった強度は保つようコントロールした。その結果、安全性が高く、トレーニングにおける効果もはるかに高く、試合や練習を休まずにシーズンを完走できたのである。


1つのプレーで、オフェンスの選手は1回の加減速で、ディフェンスの選手は3〜4回の加減速を行なう特徴がある。というように、ポジションにも非常に特徴があるため、ヘンリーは、ディフェンスの選手の加速・減速の回数を基にした総負荷スコア(KINEXONのメトリクス:Accumulated Acceleration LoadやMechanical Loadなど)をモニタリングしている。


最後に、「今シーズンは、大成功だったと思っています。さらに今後楽しみな事としては、来シーズンにおいて、今シーズンKINEXON のGPSで取得したデータを使えるようになることです」とヘンリー氏は語った。

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